夢みていたい

出勤したら、職場の男の子のシャツから覗く首元に目が行く

すっと赤く少し血が出ていて
びっくり
「どうしたの?」
狼に追いかけられる夢をみて
苦しくて無意識に掻き毟ってしまったそう

追いかけられる夢を見ると結構やってるみたいなんですよね
って、他人事みたいに
眠っている間って、無意識な状態に近いわけだから
自分の事なのに、自分でわからない
当たり前だけれど、不思議と思う
でも、人間は人生の約三分の一は眠って過ごすわけで
(って、これ すごい昔にも書いたかな)

一日八時間眠って、90歳まで生きるより
60歳まで起き続けて、30年眠りながら死ぬほうがいい
みたいな、歌があったような。。。


私はだいたい毎日夢を見ていて
多分忙しい日が続くと
身体は、眠りが浅い分疲れが抜けにくい
のだろうけれど
しっかりとした内容の(起承転結があるとか)夢を見ると
実際の睡眠時間より、多く眠っていた感覚になることがあります

あれだな
夢の中での時間経過とかの感覚を、起き抜けはおぼろげに引きずるからかな
「数日間を過ごして来ました」の、はずが
五時間くらいの睡眠の中の、そのまたごくわずかな時間の夢の中という


子供の頃から眠っている間の「夢」がわりと好きでした
妄想力たくましい幼少の頃のほうが
もっと大胆に知らない世界再現してた気がします

「ああ せっかく楽しかったのに」
起きて夢だと知ると、がっかりすることがしばしば

でも、今でも
何かとても大切な人や場所(実際は知人でも、知っている場所でもない)から
ふと目が覚めてしまったとき
私の一部を切り離してしまったような
不思議な気持ちになります
懐かしい場所を惜しみながら去るような
後ろ髪惹かれるような、そんな感覚です

そして、多分
二度と会えない人(場所)なんだ
と、思ってしまうと
どうしようもなく悲しくて
途方に暮れてしまう朝
そんな事は、今もたまにあります


*昔見た夢の話

とても古く大きな館に
無数の扉があって
その部屋には一人ずつ「眠っている間の人」がいるのですが
夢を食べに来る、緑色の貪欲で醜悪な怪物がいて
それが扉を破って、人の夢を喰わないように
夜の館の守人がいるんですね
その人はひたすら夜にだけ存在していて
知らない人の夢を守っているわけです
ただ淡々と淡々と
夢を喰われた人は現実で目覚める事ができなくなります

私は眠っているけれど
扉の向こうで
怪物の床を這う音に怯え
守人の静かな足音に安堵する
その人と言葉を交わしてみたい
顔を、見てみたい

そういった世界の夢でした



特にオチのある話ではないんですが
その館の密やかで厳かで、しんとした雰囲気は
今でもはっきり憶えていて
時々思い出します

好くも悪くも
夢の中というのは
自分の想像や認識を超えたものを
見せてくれる瞬間があるので
私は
夢のない眠りよりも
夢みていたい

そう思い続けています

物語をぼんやり「見ている」感じで
感情や感想が起こるわけですよね

起きている間は
悠長に「真面目に夢の内容」
なんて
話すこともないですけれど
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by lupuss | 2012-01-27 23:36 | 明日の話